東京争議団ニュース第271/2013年12月6日


都労委
年度途中の担任外しに全面的な勝利命令
鶴川高校教職員組合

 11月28日、都労委は、組合員に対する年度途中の担任外しが不当労働行為であり、支配介入であると認定しました。
 命令は、遅くとも来年4月1日までには担任に復帰させること、「今後このような行為を繰り返さないよう留意します」との文書を新聞紙2頁大の紙に墨書し掲示するよう命じました。
 さらに、担任外しは、教員としての自負や誇りを深く傷つけるものであるとした上で、他の教員や生徒との接触の機会を減らし、組合の影響力の低下を図ったものと判断しています。
 これは、不正常な学校運営に対する11回目の司法・行政判断です。私たちは、命令をすみやかに履行し、真に生徒の成長を支える学校づくりへ歩みをすすめるよう強く求めます。


11/28 全面救済の命令交付! 


盛大に報告集会開催される
ネッスル争議団

 11月29日、全労連会館において「ネッスル争議和解報告集会」を開催していただきありがとうございました。
 当日は、各種行動が重なる中にもかかわらず100名以上もの参加を頂き盛会の内に報告集会が開催されました。当該は、現役組合員以外にも霞ヶ浦・島田・東京・神戸の各支部からの参加者も有り「闘って良かった」「勝利出来て良かった」との思いを抱き元気を頂いて帰路に付きました。
 ご参加いただいた方はもちろん、これまでご支援いただいた皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。


11/29 報告集会に参加したネッスル日本労組の皆さん 


逆転救済命令に向け中労委調査が開始
明治乳業争議団

 都労委超不当命令に断固抗議をし、逆転救済命令を求めて中労委闘争を開始した明乳争議団の、第一回調査が11月13日に行われ、当日は中労委前宣伝を9時から行いました。
 調査では、山本公益委員の指揮で今後の進行について確認をしました。申立人側は再審査に当たっての意見陳述を行い、金井弁護団事務局長が都労委命令の異常な判断内容と、中労委で審査・判断が求められる争点について解明。井村申立人(大阪工場)から、明治の異常企業体質の告発と早期解決を求める当事者の心情を訴えました。さらに、菊池紘弁護士、中丸素明弁護士からも都労委命令の異常性について説得力のある意見を述べ、全体として中労委を舞台に全面解決への道筋を切り拓く決意が鮮明になりました。
 次回は来春2月18日10時です。


11/13 中労委調査に全国から集まった申立人、支援者


思想差別£名誉毀損裁判
裁判所の恣意により敗訴
再雇用拒否田畑和子争議

 12月2日、東京地裁民事18部、吉田徹裁判長・亀村恵子裁判官・坂本雅史裁判官は、裁判所独自の理屈を並べて原告田畑和子の訴えをすべて棄却するという不当判決を言い渡しました。
驚いたのは肝腎の「陳述書の虚偽記載・偽証」について全く言及していないことです。原告は被告中神の「捏造した陳述・証言」による名誉毀損を訴えたのであってこれを抜きにした判断は成り立ちません。ところが、栽判所はそれを「正当な訴訟活動の範囲であるから不法行為を構成しない」と断じました。裁判所はこれまで、目白警察への文書提出命令を却下し、更に「被告が真実性を争わないと言っているから」と、二人の重要な証人申請も却下し、原告の尋問時間を短時間にしました。これらは真実を明らかにしたくない裁判所の意思の表れです。「初めに結論ありき」だったこの判決。憲法で身分が保障されているからといって、良心を投げ捨てても恥じない3人の裁判官を、絶対に許しません。勿論、控訴します。


社長とパワハラ実行者に謝罪を求める
FAX運動を実施中
JAL契約制雇い止め争議

 10月22日不当にも最高裁は上告を棄却。パワハラの違法行為が3日間ではあるものの確定しました。 現在、原告に謝罪するFAX運動を実施中です。これまで全国から140通を超える声が社長室に届けられ、その影響で社長は「この問題は私に引き取らせてほしい、整理したい」と発言しました。しかし客室業務部が「会社の証人も傷ついた、原告はその証人達に謝罪するつもりがあるのか」ととんでもない事を言い出したのです。
 第2組合を梃子に違法な分裂労務姿勢を長年取り続けてきた客室乗員部の異常な発言に多くの支援者、労組から批判が集中しています。
 この労務体質とあらゆる違法行為を許さない取組を強化するため、12月5日11時記者会見、18時半から日比谷図書館で裁判報告集会を行い、大きく成功させました。


日航大西会長含め証人尋問決定
日東整争議団

 11月13日に行なわれた第11回裁判で、証人尋問が年明けの2014年に決まりました。
 第一期日の2月10日(月)は日航大西会長と元日東整労組書記長、日航ユニオン前委員長と元副委員長が証人尋問を行います。
 第二期日の2月27日(木)は日東整の最後の社長である椛島宏一氏とJALEC佐藤靖之企画財務部長、そして原告の泉聖二と佐藤二郎です。
 裁判前の宣伝行動では、連帯の挨拶として大田労連の中山事務局次長と東京争議団副議長で鶴川高校闘争の森本さんから頂きました。裁判後の報告集会にも、多くの方々の支援のご参加に心から感謝いたします。 次回はいよいよ裁判の山場となる証人尋問ですので、皆様の多数のご支援の参加をお願いします。


10月25日東京地裁前宣伝行動


支援する会7回目の
最高裁前宣伝・最高裁要請を実施!
杉並区立図書館雇い止め解雇争議

 11月28日に「岩アさんの裁判を支援する会」主催7回目となる最高裁前宣伝と最高裁要請を、宣伝は9人、要請は17人の参加で行いました。毎回マイクなしでビラ配布のみですが、この日は用意した400枚は9時5分前に全てがなくなりました。信号待ちをしている間に、ビラに目を通している職員を何人も見かけ、職員の方が本裁判に関心を寄せているのではないかとの手ごたえを感じました。
 今回は昨年11月の津田電気計器事件最高裁判決の「定年後の継続雇用基準を満たす場合、使用者が不承諾とすることは、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であるとは認められない」との趣旨を本件にも適用し、高裁判決を破棄すべきとの主張をビラと要請書にしたためました。


不誠実な新国財団の回答
文化芸術立国に恥じぬ運営を
新国立劇場合唱団員解雇争議

 11月27日、音楽ユニオン及び新国争議支援共闘会議は、新国立劇場運営財団との団体交渉に臨みました。
 音楽ユニオンの要求3項目(@八重樫節子さんと音楽ユニオンへの謝罪、A試聴会の廃止、B和解金の支払い)に対する財団からの回答は、試聴会システム等の見直し以外は、一切応じられないと、従来の回答と変わらないもので解決への努力が見られず、不誠実な回答に交渉団は強く抗議しました。
 また、同29日のMIC(日本マスコミ文化情報労組会議)争議支援総行動では、文化庁とともに新国を監督する立場にある、独立行政法人日本芸術文化振興会に、日比野MIC議長、緒方労災連役員とともに、争議の早期全面解決について要請を行いました。


12月18日和解
1月29日最終陳述「日赤に戻す会」加入募集中
日赤/スタッフ派遣争議

 11月22日に和解協議が持たれ、現在協議中です。
 次回は12月18日(水)13時30分から和解期日、来年1月29日(水)10時から527号最終陳述です。宜しくお願いします。


就労当時の廣瀬さん


12月16日(月)
矢田部過労死「損賠・控訴審」
矢田部過労死裁判

 前回(10月2日)の弁論は、64名のみなさんに傍聴していただき、原告の「陳述書」、労働科学の研究者、脳神経外科医の「鑑定書、意見書」を提出し、併せてそれぞれの証人申請を行いました。
 今弁論は、提出した「陳述書」「意見書」等に対し、被告(クォーク)側からの反論と準備書面の提出が予定されています。
 ブラック企業、レンタルビデオ店「リバティー」(株)クォークの過酷な違法労働を司法の場で明らかにし、労働による過労死であることを認定判断させなければなりません。
 矢田部過労死「損賠」の一審判決(さいたま地裁)は、事実を歪めた推論や臆測による不当判決でした。
控訴審は、事実に基づく公正な審理と判決を求めるたたかいです。
 みなさんのご支援をお願いいたします。


550団体から署名 引き続きご協力を!
NTT木下解雇争議

 電電公社(現NTT)で交換手として働いていた木下孝子さんが、当時職場で多発していた職業病罹病に端を発して免職されすでに32年が経過していますが、争議の早期解決を求め13秋季の連続行動が取り組まれています。
 11月12日は13秋年末闘争勝利めざす千代田総行動が取り組まれ、NTT持株会社には9人の要請団で臨み、争議解決にむけた労使の話し合いの場を早急に設定するようにと強く申入れました。11月27日には東部総行動が行われ、NTT前に70名の仲間が結集し、NTTの不誠実な対応に怒りの声を挙げました。
 また現在取り組み中の、木下さんの職業病の加害責任を負うNTTおよび職業病の監督官庁でありながら、大企業の隠ぺい工作に加担した厚生労働省に対して、早期の解決を求める団体署名を行っていますが、すでに550を超える団体から頂戴いたしました。
 心より感謝申し上げます。NTTを社会的に包囲するため、引き続きの取り組みをお願いします。


社屋移転とともに社員がさらに半減
社前行動を2回実施
スタジオ・イースター争議

 会社は、11月中旬、急遽下井草へ社屋を移転しました。その際20名近くが退社、社員は、16名になるようです。この1年で70名近くが退社したことになります。
 11月29日、MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)による争議支援で、初めて社前行動が約40名で行われました。12月4日は、全労連による争議支援社前行動が行われました。
 次回、第4回弁論準備は、12月9日、東京地裁民事11部(地裁13階)です。12月11日19時より支援共闘会議総会が、杉並区立産業商工会館1階展示室にて開かれます。引き続き、みなさまのご支援よろしくお願い申し上げます。


弁論準備で会社指定医の証人採用求める
S・S信託銀行争議

 ステートストリート信託銀行不当配転・不当解雇事件は、東京地裁で11月20日、弁論準備で論点整理や証人について協議されました。それに先立ち、裁判所前で宣伝行動を行いました。
 弁論準備で原告側は、うつ病で休職中の杉山さんへの復職命令の根拠となる診断を出した会社指定医の証人採用を求めました。指定医は、診察で被告に「その仕事がなくなったっていうのは、別に嫌がらせでも何でもなくて、会社内の組織再編であったわけですよね? そうすると、致し方なかったと言えば致し方なかったですよね?」と言い、その診断は客観性を疑わせます。
 就労が可能だったのか、が重要な争点になっているのであり、会社指定医の証人採用は不可欠です。


11月20日裁判所前宣伝行動


新加盟争議紹介
最高裁に上告!
正社員としての地位確認を
パナソニック若狭派遣切り争議団

 河本猛さんが2009年2月にパナソニック若狭工場を不当にも解雇され4年10カ月。この間、福井地裁、名古屋高裁金沢支部のいずれも請求を全面棄却。労働者の正当な権利を否定する不当な判決に怒りをもって最高裁に上告したたかっています。
 この闘いは、河本猛さんだけでなく派遣労働者全体の問題として絶対に負けるわけにはいきません。
 9月より東京争議団共闘会議に参加させていただき、全国の仲間のみなさんにご支援をお願いしています。
 最高裁が短期間で不受理を決定する状況もあり、当面、最高裁への要請と署名(団体・個人)の提出に全力でとりくんでいます。みなさんのご支援をよろしくお願い申し上げます。


新加盟争議紹介
団体交渉の開催が決定しました!!
建交労東京都本部ダイワードユニオン分会

 私たちは突如、12月9日に団体交渉を行うこととなりました! ダイワード笹晃弘社長は7年間、労組否認、団体交渉拒否を続け、中央労働委員会でも河本毅弁護士の手口で徹底抗戦の構えでした。
 しかし「経営が苦しい」と態度を急変させ、得意の引き伸ばしもせず、12月9日に第1回団体交渉の開催が決定しました。予想外のことで、明乳の都労委不当命令のように何か裏があるように思います。
 しかし、この和解は稲森崇拝の笹社長と組合潰しの河本弁護士から勝ち得たものですので、私たちはこの成果を礎に、ダイワードがブラック企業から脱する闘いを続けます。
(争議団ニュース初参加で、中労委での和解解決報告は争議団のご利益高し!です。)


東京争議団サポーターの広場

  11月29日のネスレ争議和解報告集会は100名余りの参加者で長い闘争をねぎらい、これからの闘いに励ましを与えるものとなりました。サポータの皆さんからは15名もの参加があり久しぶりの再開を喜びあいました。 これからの予定としては、12月15日東京争議団総会です。コーヒーサービスを行います。お手伝い宜しくお願いします。
 1月18日は「東京争議団新春のつどい」です。調理に人手がいります。あなたの手を待っています。
 強力な争議団には強力なサポーターが不可欠です。サポーターとしても交流を深めて行きたいと思っています。 今年1年ありがとうございました。


東京争議団第52回総会
日時 12月15日(日)9時30分
場所 ラパスホール


昼休みにタンゴの演奏があります!


秋季年末カタログ
ご協力お願いします!
東京争議団、個別争議それぞれで取組んでいます!



東京争議団新春の集い
 1月18日(土)18時〜
 場所 ラパスホール


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼再雇用拒否田畑和子争議
この判決はお上に楯突く教師を何としてでも敗訴させようとしたものです。中神と裁判官らは同志なんでしょう。こういう裁判官は出世するんですよ。
▼スタジオ・イースター争議
第4回弁論準備は、12 月9日13:30より東京地裁民事11部(地裁13階)です。
▼鶴川高校教職員組合
12月12日(木)18:30〜鶴川闘争支援共闘会議総会(軽食あり)町田市民ホール第4会議室。
▼S・S信託銀行争議
次回も弁論準備で12月25日(水)10時から東京地裁民事11部(13階)。8時半から9時半まで裁判所前で宣伝行動を行います。ご支援をよろしくお願いします。
▼日東整争議団
1月の宣伝。8日10時半〜有楽町JALプラザ前。21日8時半〜日航本社。証人尋問2月10日・27日。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
1月19日(日)13:00〜歌劇「カルメン」の公演の新国前宣伝行動にご参加ください。
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回:12月18日(水)和解13時30分〜(1時間)終わり次第報告会。
次々回:2014年1月29日(水)地裁前宣伝行動9時〜 最終陳述10時〜527号 終わり次第報告会。
▼明治乳業争議団
明治乳業争議団「新春 旗びらき」2月8日(土)18時〜ラパスホール。皆さんのご参加をお待ちいたします。よろしく!


====東京争議団予定===

一 月
〇六13:00ニュース編集会議&新旧事務局会議
一〇13:00三役会議(東京労働会館5階)
一一13:00ニュース発送(東京労働会館5階)
   13:45 全体会議(東京労働会館5階)

二 月
一四13:00三役会議(東京労働会館5階)
一五13:00ニュース発送(東京労働会館5階)
   13:45 全体会議(東京労働会館5階)


===行動予定===

一二月
〇九13:30スタジオ・イースター地裁 11部13階
   18:30裁判所・労働委員会東京対策会議 地評会議室
一一08:30東京争議団共同宣伝 地高裁前
   10:30有楽町JALプラザ前宣伝
   19:00スタジオ・イースター支援共闘会総会 杉並区立産業商工会館1F
一二09:30雇用共同アクション厚労省前宣伝
   18:30鶴川支援共闘会議 町田市民ホール第4会議室
一三08:00東京争議団共同宣伝 最高裁前
   10:00東京争議団共同要請 最高裁
   18:30労働法制改悪反対大集会・デモ 日比谷野音
一四13:00国際人権活動日本委員会総会 東京労働会館地下会議室
一五09:30東京争議団第52回総会 ラパスホール
一六14:00矢田部過労死損賠高裁822号
一八13:30日赤/スタッフ争議 和解期日 地裁11部 13階
二〇09:30雇用共同アクション厚労省前宣伝
二二13:00再稼働反対★国会大包囲 日比谷野音・周辺
二四10:30日航客乗高裁 101号法廷
   11:00アネックス銀行訴訟 地裁36部 13階
二五10:00SS信託銀行配転・解雇無効争議 地裁11部 13階
   13:00大阪泉南アスベスト厚労省前行動
   16:00大阪泉南アスベスト院内集会  
二六10:30日航乗員高裁 101号法廷

一月
〇八08:30東京争議団共同宣伝 地高裁前
   10:30有楽町JALプラザ前宣伝
一〇07:50東京争議団共同宣伝 最高裁前
   10:00東京争議団 最高裁要請
一八18:00東京争議団2014新春の集い ラパスホール
一九13:00新国立劇場前宣伝
二一08:30日航本社前宣伝

二月
〇八18:00明治乳業争議団新春旗びらき ラパスホール
一〇10:00日東整地裁証人調べ 631法廷
二一10:00明乳中労委調査
二七10:00日東整地裁証人調べ 705法廷


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